DynamicPreviewプラグインは、記事/ページ/テンプレート/コンテンツデータのプレビュー時に、一時ファイルを生成することなく、動的にコンテンツを生成、閲覧することを可能にします。
プレビュー画面で、「この記事を公開する」あるいは「この記事を編集する」ボタンを押下せず、ブラウザの「戻る」ボタンによって編集画面に戻ったり、プレビュー画面を開いたままブラウザを閉じてしまった場合、プレビュー用の一時ファイルが残ってしまいます。通常、残ってしまった一時ファイルは、次回プレビュー時に正しい操作を行うか、スケジュールタスクによって削除されますが、スケジュールタスクが設定されていない場合には、いつまでも残ってしまうことになります。このプラグインを導入する事で、そうした環境でも不要なファイルの生成を防ぐ事が可能になります。
その他に以下の機能があります。
プラグインのアーカイブを解凍し、plugins/DynamicPreviewフォルダをMTのプラグインフォルダへコピーしてください。
Pro版では、mt-static/plugins/DynamicPreviewフォルダもMTをインストールしたフォルダ以下のmt-static/pluginsフォルダへコピーしてください。
記事編集画面またはコンテンツデータ編集画面で、プレビューするテンプレートをドロップダウンメニューから選択し(デフォルトでは全ての個別アーカイブテンプレートをプレビューします)、プレビューボタンを押します。
プレビュー画面に上部には、テンプレート毎のプレビューを切り替えるためのタブが表示されますので、切り替えて内容を確認します。
プレビュー画面の「メール送信」ボタンを押すと、メール送信画面ダイアログが開きます。あて先はプレビューしている記事の編集権限または「プレビュー」権限を持つユーザがドロップダウンメニューに表示されますので、その中から選択することができます。
テンプレート編集画面では、テンプレートの切り替えは出来ませんので、プレビューボタンを押します。
リンク切れが発生する、画像が表示されない等の不具合がある場合は、プラグイン設定を見直してください。
カテゴリ編集画面では、プレビューボタンまたはショートカットウィジェット内の「このカテゴリのアーカイブをプレビュー」リンクをクリックします。
本プラグインはサイト毎に有効/無効を切替えることができますので、必要ない場合は、プラグイン設定で「動的プレビュー」の「有効にする」チェックボックのチェックを外して、設定を保存してください。
テンプレート内でSSI Include Virtual機能を利用している場合は、プラグイン設定で「SSIインクルード」の「有効にする」をチェックし、HTTPサーバのドキュメントルートを「ドキュメントルート」へ設定し、設定を保存してください。
「ドキュメントルート」を空欄にすると、子サイトの場合は親サイトの設定に従います。親サイトの場合は「ドキュメントルート」を空欄にするとインクルードが行われません。
URLの記述に相対パスをサポートするために<base>タグを挿入します。また、プレビュー時に、公開サーバが異なるなどでリンク切れが発生する場合は、「ベースURL」へサイトトップのURLを設定することで<base>のURLを変更することができます。
「ベースURL」を空欄にすると、<base>タグのhrefには、サイトURLを設定します。
プレビューするテンプレート毎に「ベースURL」を変更したい場合は、URLに続けて、カンマで区切ってテンプレート名を指定します。
http://www.exapmle.com/,記事 http://mobile.exapmle.com/,記事(Mobile)
ベースURL設定の例のように公開サーバが異なるケースで、かつ、絶対URLを使用している場合には、「URL置換」機能を使って問題を解決することができます。
プラグイン設定で「URL置換」に、「検索対象文字列,置換文字列,テンプレート名」という形式で、一行にひとつずつ設定すると、プレビュー時に設定に従いURLを置換します。HTMLタグのsrc, href, action, content属性内のURLのみ置換対象となります。
例えば、「記事」というテンプレート内のURL置換を行う場合で、公開サーバのホスト名がwww.example.com、MTをインストールしたサーバのホスト名がcms.example.comとすると、以下の様に設定します。
http://www.example.com/,http://cms.example.com/,記事テンプレート名を指定しない場合は、全てのテンプレートに適用されます。
プレビュー時に生成されたHTMLソース内の文字列を置換する場合は、プラグイン設定で「文字列置換」に「検索対象文字列,置換文字列,テンプレート名」という形式で、一行にひとつずつ設定します。
文字列置換機能は、DynamicPreviewが行う変換の中で、一番最後に行われます。
記事のプレビュー時にインデックステンプレートやアーカイブテンプレートも一緒にプレビューしたい場合は、テンプレートのIDを、一行にひとつずつ設定します。
カテゴリーアーカイブテンプレートを指定した場合、記事に設定されているカテゴリごとにプレビューを生成し、プレビュー画面ではカテゴリごとに別のタブとして表示されます。
記事編集画面のプレビューテンプレートの一覧(ドロップダウンメニュー)に、特定の個別アーカイブテンプレートを含めたくない場合は、個別アーカイブテンプレートのIDを、一行にひとつずつ設定します。また、ここで指定したテンプレートIDは、プレビューテンプレート一覧から「すべて」を選択してもプレビューには表示されません。
未公開/日時指定記事をインデックス/アーカイブテンプレートに含めてプレビューしたい場合、「含める」にチェックをつけます。
プレビュー画面のURLとコメントをメールで送信することができます。メールのデフォルトの件名、本文をMTテンプレート形式で記述できますので、内容を自由にカスタマイズすることができます。
件名のテンプレートは"tmpl/mail_title.tmpl"、本文のテンプレートは"tmpl/mail_body.tmpl"にデフォルトの値が記載されています。
プレビュー権限を付与したプレビュー専用ロール「プレビュー」の作成を行います。「作成する」ボタンを押下すると「プレビュー」という名前のロールを作成します。すでに同じ名前のロールが存在する場合は、何も行いません。別の名前でロールを作成するか、既存のロールにプレビュー権限を割り当ててお使いください。
メールで送られたプレビュー画面URLからのアクセスで更新履歴の指定がない場合、「更新履歴」をオンにすると、最新の更新履歴を自動的に読み込むようになります。PublishDraftプラグインと併用する場合にオンにすると、「公開(原稿)」状態の記事をプレビューできるようになります。
このプラグインの著作権は株式会社ジャクスタポジションが所有しています。著作権者の許可なく本プラグインを使用、改変、再配布することはできません。